校長挨拶

マドリッド日本人学校は1981年に設立されました。それから38年がたとうとしています。昨年度は、マドリッド日本人学校の教育活動を校外の多くの方に知っていただこうと学校紹介パンフレットを作成しました。パンフレットの掲載内容を考えることで改めて、脈々と受け継がれてきた本校の教育活動に気づき、それらをまとめると次の4つに集約することができました。

・日本語での丁寧な教育
・柔軟に異文化を受け入れる姿勢を育てる外国語教育
・先輩に学び後輩に伝える小中一貫教育
・現地社会との関わりを大切にした教育

これらの教育は、これまでとどまることなく引き継がれてきております。まず、日本の学習指導要領に基づいた日々の教科の授業では、国語科での学びが他の教科にも生かされて、学びを深める姿があります。また、児童生徒はネイティブの講師による外国語の授業に積極的に取り組み、文化祭では、そこで身につけた力を英語劇や、スペイン語を使ったスペイン文化の紹介で生き生きと表現しています。運動会や宿泊体験学習では小学部・中学部の児童生徒が準備から振り返りまで一緒に活動し、思いやりの心や近い将来を見通す力をはぐくんでいます。そして、現地社会とのつながりを大切にする活動として、社会見学や職場体験学習・福祉体験学習、マリア校との現地校交流学習などに取り組んだり、日本人会の活動に参加させていただいたりする中で、児童生徒はコミュニケーションの力を高めたり地域貢献への意識を高めたりしています。
児童生徒がこれらの活動に安心して思い切り取り組んでおりますのも、保護者様をはじめ本校の教育活動に御理解をいただいている水曜会や日本人会の皆様の御支援の賜物とこの場をかりて、心より感謝いたします。
これら4つの教育をとおして、「周りと関わりながら、自分を見つめ、今までの考えをさらに深め、将来に向けての目標をたてていく力」をはぐくんでいきたいと思います。このように自らを成長させていく力は、これからの社会のさまざまな変化に対応するために身につけたい力といわれ、新しい学習指導要領で育成していきたい「これからの社会を生き抜く力」につながっています。
マドリッド日本人学校に脈々と引き継がれてきた教育活動への思いをこれからも大切にしさらに前進させていきたいと思います。

平成31年4月

マドリッド日本人学校
校長 堀内正樹